ジェームズ・キャメロン監督の映画「ターミネーター2」を観ました。
サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は来たるべき審判の日に備えて、息子のジョン(エドワード・ファーロング)を立派な指導者に育てるべく、様々なサバイバル術を身に付けさせていた。しかしサラは精神病院に収監され、養父母に引き取られたジョンはサラの言動を精神疾患によるものと思い、身に付けたサバイバル術を悪用して暮らしていた。
ある日、ジョンがショッピングモールに居ると警官(ロバート・パトリック)に襲われるが、屈強な男(アーノルド・シュワルツェネッガー)に救われる。屈強な男は未来のジョン(マイケル・エドワーズ)が過去の自分を守る為に送り込んだターミネーター(T-800)であり、警官はスカイネットがジョンを殺害する為に送り込んだターミネーター(T-1000)であった。液体金属で作られたT-1000はT-800より強力なターミネーターであり、サラの命も狙っている事を知ったジョンは、T-800と共に精神病院へ向かう。
サラはショッピングモールで撮影されたT-800の写真を見せられて病院からの脱出を図っていたが、そこにT-1000が現れる。ジョンとT-800に救出されるものの、かつて自分を襲ったT-800の姿にサラは恐怖する。ジョンの説得でT-800と共にメキシコへと逃亡する事にしたサラは、道中でのジョンとT-800の交流を見ながら、次第にT-800を受け入れていく。
友人宅に預けていた武器を手にしたサラは、スカイネットを生み出すCPUを開発するサイバーダイン社のマイルズ・ダイソン(ジョー・モートン)の存在を知り、開発を阻止すべく単独でダイソン殺害へ向かう。それに気が付いたジョンは、T-800を連れて母を追う、といったあらすじです。
前作の大ヒットにより作られた続編です。前作は元々、続編ありきで作っていたらしいのですが、公開までに7年掛かった(1991年公開)のは権利の問題があったからなのだそうです。
その7年の間にシュワルツェネッガーは世界的なスーパースターと成り、流石に悪役はさせられないという事か、同じターミネーター役ながら、本作では正義の味方(というか人間の味方)に成っています。
悪役でも格好良かったシュワルツェネッガー=T-800ですから、正義の味方というか主人公と成った本作での格好良さは無敵です。男の子は鑑賞後にT-800ごっこをしたくなること間違い無しですし、今の若い方達は色んな作品が本作のT-800に影響を受けている事を発見するでしょう。
しかし、本作を魅力的にしているのはT-800の格好良さだけではありません。それ以上にT-1000の最強過ぎる設定が凄いのです(そしてそれを表現した映像も見事)。何でもありな非科学なキャラクターを除いては、このT-1000こそが最強のキャラクターだと思います。
個体にも液体にも自由に形を変え、たとえ粉々にされても復活できる不死身(生命体ではありませんが)っぷりは、何か特別な弱点を見付けないと倒す(破壊する)のは不可能です。最強のT-1000と格好良過ぎるT-800の戦い、面白く無いはずがありません。
メインのターミネーター同士の戦い以外は、設定が緩くて色々とツッコミ所満載なのですが、細かい事は気にするな面白ければ良いんだ、というノリで楽しむべき、エンタテインメントの金字塔です。