ジョー・ジョンストン監督の映画「
ジュマンジ」を観ました。
1869年、米国ニューハンプシャー州のある町。2人の少年、ベンジャミン(ブランドン・オブレィ)とケイレブ(サイラス・ティーディーク)は、深夜の森で怯えながら木箱を誰にも見付からない様に地中深く埋める。100年後、その木箱は工事現場でアラン・パリシュ(アダム・ハン=バード)という少年に発見される。
アランが木箱を家に持ち帰って開けてみると、中にはジュマンジというボードゲームが入っていた。アランは訪ねてきた友人のサラ・ウィットル(ローラ・ベル・バンディ)と共にジュマンジを始める。ジュマンジはサイコロを振って出た目の数だけ駒が進み、止まったマスに応じて盤中央の水晶玉に文章が浮かび上がり、その文章の内容が現実に起こるというゲームだった。さらにジュマンジは、誰かが上がるまで途中で止める事も出来ないのだった。アランは、誰かが5か8を出すまでジャングルで待つ、という文章を出して盤に吸い込まれて姿を消し、サラはコウモリの大群に襲われて逃げ出してしまう。
1995年、両親を亡くした姉弟、ジュディ・シェパード(キルスティン・ダンスト)とピーター(ブラッドリー・ピアース)が叔母のノラ(ビビ・ニューワース)と共に、長年空き家と成っていたアランの家に越してくる。ジュディとピーターはジュマンジを見付けてゲームを始めてしまい、巨大な蚊や猿の群れを呼び出してしまう。さらにピーターがサイコロで5を出すと、大人に成長したアラン(ロビン・ウィリアムズ)が現れる。アランは26年間、ハンターのヴァン・ペルト(ジョナサン・ハイド)に狙われながらジャングルで暮らしていたのだった。アラン達はジュマンジを終わらせる為に、自宅でコウモリと共に暮らしながら占い師をしていたサラ(ボニー・ハント)を探し出し、共にゲームを続ける、といったあらすじです。
公開当時(1995年)の最先端技術を使った映像が話題と成り、僕もリアルタイムで観ていましたが、今回は子供達(小5&小2)と共に久しぶりに観ました。
現在の鮮明な画質で観ると、当時の脅威の映像も作り物感丸出しという感じでした。しかし、映像の斬新さなど本作のほんの一面に過ぎず、内容は現在の感覚でも最高に面白いのです。
というか、最近はこういうエンタテインメントに徹した底抜けに面白い映画が無くなってしまった様に感じます。子供向けの様で大人に媚びていたり、ビジネス戦略が見え見えだったりと、純粋に楽しめないものばかりです。
どうも今、本作のリメイクが作られているらしいですが、映像技術は良く成っても、本作ほどの内容には成らないでしょうね、何しろウィリアムズが居ないのですから。
子供のままジャングルで体だけ大人に成った、というようなアランを説得力のある演技で体現しながら、子供達がすんなり馴染める魅力を醸し出す、そんな俳優は他には居ません。
ちなみに、我が子達もかなり楽しんだ様ですが、少々怖かったらしいです。不気味な太鼓の音や、苦手な蜘蛛(完全に人形でしたが)が大量に現れたりが駄目だったみたいです(笑)
とにかく、家族揃って楽しめるエンタテインメント映画の良心、といった名作だと思います。