ザック・スナイダー監督の映画「
マン・オブ・スティール」を観ました。
進んだ文明を持つ惑星クリプトンの人々は遙か昔に宇宙進出を辞め、惑星内に留まり採掘を続けた為、クリプトンは壊滅の危機に瀕していた。科学者のジョー=エル(ラッセル・クロウ)はクリプトンの命運は尽きたとして、妻のララ・ロー=ヴァン(アイェレット・ゾラー)との間に産まれたばかりの息子カル=エルを、秘かに盗み出したクリプトンの英知の結晶コデックスと共に、かつてクリプトンの入植地であった地球へ送り出す事にする。そこへクーデターを起こしたゾッド将軍(マイケル・シャノン)が現れジョー=エルを殺害するが、カル=エルは無事クリプトンを発ち、ゾッド将軍はコデックスが失われた事を知る。
ゾッド将軍のクーデターは失敗し、一味は宇宙のファントム・ゾーンに幽閉される。やがてクリプトンは壊滅しララ・ロー=ヴァンも運命を共にするが、ゾッド将軍一味は解放され、コデックスとカル=エルの行方を探る。一方、地球の米国カンザス州へ到着したカル=エルは、農夫のジョナサン・ケント(ケビン・コスナー)と妻のマーサ(ダイアン・レイン)に拾われ、クラークと名付けられて2人の息子として育てられる。
成人したクラーク(ヘンリー・カヴィル)は、異星人としての特殊能力を隠しながら、自らの存在意義を求めて世界を旅していた。北極で太古のクリプトンの探査船を発見したクラークが中へ入ると、ジョー=エルのホログラムが現れ、カル=エルを地球へ送った目的を話す。その場に居合わせた新聞記者のロイス・レイン(エイミー・アダムス)を残し、クラークは探査船と共に姿を消すが、ロイスはクラークの過去を調べ始める。
その後、地球へ辿り着いたゾッド将軍はカル=エルを引き渡すよう要求するが、秘かに地球を新たなクリプトンへと改造する計画を進めていた、といったあらすじです。
2013年に作られた、新たなスーパーマンの映画です。
子供の頃、クリストファー・リーヴ主演のスーパーマン・シリーズに慣れ親しんだ僕でも新鮮な気持ちで楽しめました。というのも、スーパーマンとしてのクラーク・ケントを描くよりも、スーパーマンと成る以前のクラーク・ケントを中心に描いた映画だからです。
しかもそれが、実の父親と育ての父親という、2人の父親との絆が主題と成っているのですから、子育て真っ最中の父親である僕としては堪らないもの、胸熱なものがありました。
そんなストーリーも良いのですが、映像表現も凄いです。全体的に暗い印象の映像ですが、そこに描かれる非現実のリアリティ感は素晴らしいものがあります。
特に凄いのが
スーパーマンの強さ、
ゾッド将軍達との戦闘の超人振りです。その人間など及びもつかない、超絶的強さ表現は、同じく
カヴィルが主演した「
インモータルズ-神々の戦い-」の
神々と
タイタンの戦いに通じるものがあります。
本作で人間とは別次元の強さを見せる
スーパーマンに、所詮普通の人間に過ぎない
バットマンは敵うどころか、まともに相手にすら成れないはずですが、
続編はその
バットマンとの戦いが主題なんですよねぇ。
続編も同じく
スナイダーが監督するという事で期待は出来るのですが、余りに無理のある対決に、「
マトリックス」の続編の様に成ってるんじゃないかという不安も大きく、
続編を観たい様な観たくない様な、微妙な気持ちで過ごしております(
笑)