ライアン・ジョンソン監督の映画「
スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を観ました。
レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンスは、秘密基地がファースト・オーダーに知られてしまったとして基地から脱出していたところ、ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)率いるファースト・オーダー軍に攻め込まれてしまう。レジスタンスのポー・ダメロン中佐(オスカー・アイザック)は、その機に乗じてファースト・オーダーの戦艦ドレッドノートの破壊作戦を開始するが、劣勢と成りレイアに作戦中止を命令される。ポーは命令を無視して作戦を続行し、ドレッドノートを破壊するも、ペイジ・ティコ(ゴー・タイン・バン)をはじめとする多くの犠牲者を出してしまう。レジスタンスは無事に基地を脱出し、ハイパースペースに入ってファースト・オーダーの手を逃れるが、ポーは降格させられてしまう。
新たな秘密基地へ向かう為にハイパースペースを脱したレジスタンスであったが、目前にファースト・オーダーの最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)が乗った旗艦をはじめとするファースト・オーダー軍が現れる。不可能であると思われていた、ハイパースペース内での追跡をファースト・オーダーが行ったものと考えられた。間もなくファースト・オーダーのカイロ・レン(アダム・ドライバー)が乗り込む戦闘機により、レジスタンスの戦艦内の戦闘機は破壊され、司令部も攻撃されてレイアは昏睡状態と成ってしまう。レイアに替わってホルド提督(ローラ・ダーン)が指揮を執るようになったレジスタンスは、ハイパースペースに入る事も出来ずにひたすら逃走を続ける。
先の戦いの負傷から回復したフィン(ジョン・ボイエガ)は、ペイジの妹で整備士のローズ(ケリー・マリー・トラン)と出会い、ファースト・オーダーのハイパースペースでの追跡を一時的に不能にする方法を思い付く。しかしその為には防御シールドをかいくぐって旗艦に侵入する必要があり、それを知ったポーがマズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)に相談すると、惑星カントニカにシールドのコードを破る達人が居る事を教えられ、フィンとローズは密かにカントニカへ向かう。
一方、惑星オクトーに隠れ住むジェダイ・マスター、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の下を、助力を求めてチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)とR2-D2(ジミー・ヴィー)と共に訪ねたレイ(デイジー・リドリー)であったが、ルークに相手にされずにいた。事態打開の為、必死にルークの説得を試みるレイは、カイロ・レンと精神が繋がり互いに心の中を覗ける様に成っていた、といったあらすじです。
待望のスター・ウォーズ最新作ですが、何故か前売り券は一切販売されませんでしたので、公開から10日以上経った映画館のサービスデイに観てまいりました。出遅れたせいか、限定生産のパンフレットは売り切れており、上記の写真は通常版パンフレットです。
しかし、そんな事は問題じゃありません、何しろ傑作だったのですから。
本作は
前作の完全な続きで、独立した1本の映画というより、2本を合わせて1本という風に感じました。
前作で新たな登場人物達が文字通り登場し、本作でそれぞれの人物像が深く掘り下げられているのです。
レイ、
フィン、
ポー、
カイロ・レンに至っては、全員が主人公といえる程で、それぞれ試練に直面し成長する様が描かれます。
その新たな主人公達に加えて、元祖主人公のルークも主人公として活躍するのが嬉しい限りです。さらには、あのキャラクターが、新3部作では無く旧3部作の姿で登場するのが最高です。
絵的には、作り物っぽさ、ミニチュア感が出ている所がみられるのが残念でしたが、物語は文句の付けようがありません。
色んな物語で主人公が窮地に陥りますが、いずれも主人公だから助かるだろうという安心感があります。ところが本作では、その安心感が皆無な絶体絶命が、何度となく描かれているのです。
こんなにハラハラ・ドキドキの連続な映画は初めてです、最後まで諦めないとはどういう事か、本作は身にしみて教えてくれます。
それにしても、
前作と合わせて1本という様に、この物語はまだ始まったばかり、ここから本格的に始まるという感じで、次の
エピソード9で終わるのがもったいない気がします。何でも新たな3部作としてエピソード12まで作られる事が決まったらしいですが、是非この
レイ達の物語をエピソード12まで続けて欲しいものです。